薬剤師よっしーのブログ

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処方せんの薬に1つだけ【般】と書いてる病院は要注意!?

薬局で働いていると、

むむむ!?

と感じる処方箋に出会うことがあります。


薬剤師の仕事の一つに「疑義照会」というものがあり、疑問に感じた時は医師に問い合わせます。

しかし、問い合わせをしても疑問が解消しない場合が稀にあります。

ジェネリック医薬品に関する処方箋や料金の仕組み、私の体験談について紹介します。

※個人の見解を含む記事です。

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処方箋の仕組みの解説

ジェネリック医薬品とは?

薬の特許が切れた後に販売される金額の安い医薬品のことで、後発医薬品とも呼ばれます。

逆に、特許を取得した薬は先発医薬品と呼ばれます。

ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ成分で、効き目が同じことを証明する試験を実施し、厚生労働省の承認を得て販売されます。

最新技術により、先発医薬品よりもジェネリック医薬品の方が製剤的に優れている場合があります。(粒が小さくて飲みやすい、目に負担の少ない添加物を使った目薬など)

一般名処方とは?

一般名処方とは医師が薬を処方する際に、メーカーを指定せず「同成分の薬の中から薬局で自由に選んでいいよ」という仕組みです。

例えば、アムロジピンという薬のジェネリックは20種類以上あり、どのメーカーの薬でも調剤することができます。

国が推進している処方様式で、薬を1種類一般名処方にして発行すると4点(40円)が、薬を全種類一般名処方で発行すると6点(60円)が加算されます。

ジェネリック変更不可とは?

医師は変更不可にチェックを入れて理由を記載することで、メーカーを指定することができます。

例えば、アムロジピン「よっしー」というマイナーな製薬会社の薬があったとします。変更不可の処方箋の場合、薬局では「よっしー社」の薬の在庫が無ければ取り寄せなければいけないようなケースがあります。

理由を記載する必要があるのですが、定型文を入れているだけなのかな?と感じる場合も…

変更不可の理由は処方箋の備考欄(下のほう)に書かれているので、自分で確認することができます。

要注意!?な病院

私が勤めている薬局の近くにある病院では、1種類だけ一般名処方の処方箋をよく見かけます。

一般名処方加算を算定するためだと思うのですが、国がジェネリック普及のために作った制度であり、これは問題ありません。


しかし、その他の薬は全部ジェネリックに変更不可なのです。

しかも理由が不明瞭。


一度、ジェネリックを希望している患者さんがいたので医師に問い合わせをしたのですが、「とにかく、書いたとおりに処方してくれ」という内容でした。

違法性は無く、一般名処方加算を算定することも問題ありません。しかし、1剤だけ一般名にして加算を算定し、その他の薬をジェネリックに変更不可とするのは解せません。

私はそのような病院を、心の中にある「要注意病院リスト」に加えています。

紛らわしい要注意ではない病院

誤解の無いようにこちらも読んでみて下さい。

一律に先発品で変更不可の病院

「ジェネリックは絶対に使わないで」という病院です。

今は特許をとった薬よりも優れたジェネリックもあり、医療費削減が社会問題となる中、納得できない処方ではあります。

しかし、製薬会社との関係(本来ダメです)や医師のこだわりのため、全薬剤をジェネリック不可にしている病院はなんとなく理解できます。

私が要注意病院としているのは、ほぼ全てジェネリックに変更不可としながら、ジェネリックを推進している病院がもらうべき一般名処方加算を算定している病院です。

1剤だけ一般名で、他がジェネリックで変更不可の場合

これは一般の方が処方箋を見て理解するのは難しいと思われます。

処方は全てジェネリックなのですが、1剤だけ一般名にして、その他をジェネリックの製薬会社を指定している処方箋です。

患者さんが受け取る薬は全てジェネリックですので、利用者のデメリットはありません。

薬局では、前述したように在庫が無いと「よっしー社」の薬を取り寄せなければいけないことがあり、時間がかかってしまうことがあります。

一般名処方の加算を算定しつつ、処方されるメーカーを病院で指定したいケースだと思われます。

1剤1剤理由があって選定している病院もあると思いますが、メーカーや薬局との繋がりで決められているかもしれないと感じることもあります。

ジェネリックを希望する場合は?

ジェネリック医薬品を使用することで、負担金が減るだけでなく医療費削減にも繋がります。

もし、ジェネリックを希望したいのに変更不可となっている場合は、理由を病院や薬局で聞いてみるのがいいと思われます。

理由が無く、ジェネリックに変更できないようなケースはありません。

(特許が切れていない薬など、ジェネリックが販売されていない薬もあります。)

最後に

現在、ジェネリックの使用率は70%を超え、ジェネリックの使用が主流となってきました。

しかしながら、一律でジェネリック変更不可としている病院があり、理由が不明瞭で疑問を感じるケースがあります。

さらに、1剤だけ一般名にして加算を算定し、その他をジェネリック変更不可にしている病院を、私はこっそり要注意リストに入れている。という話でした。


20年前の技術で作られた新薬よりも、最近作られたジェネリックの方が製剤的に優れている場合があります。

希望する場合は薬局や病院で聞いてみて下さい。