昨年9月、日本調剤の合同会社水野(水野薬局、にしすが水野薬局)買収はちょっとしたニュースになっていました。
私は日本初の調剤薬局とか、水野氏の業界での功績とか全く知らなかったので、「有名どころもM&A進んでいくなー」くらいにしか感じてませんでした。
概要が日本調剤HPに公表されていたようです。さらっと読んだはずが気づきませんでした・・・
のれん代は37億8700万円だそうです。
取得を行った主な理由は
合同会社水野は日本で最初の調剤薬局として知られる「水野薬局」を経営し、その業界内での圧倒的なブランド力もさることながら、長年の歴史で培われた運営ノウハウの先進性については業界内でも高い評価を得ております。特に、ICTを活用した効率的な店舗運営や医療安全性向上への取り組みは業界最先端であることは疑いなく、これらのノウハウを当夜既存店舗の運営に活用することによって、当社調剤薬局事業における多大なシナジー効果を生み出すことが出来るものと考えております。
だそうです。
日本調剤HP【第37期定時株主総会招集ご通知】の35ページより抜粋。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material&sid=74770&code=3341
両店舗合わせた年間のべ患者数は10万人を超えているので売上げはかなり高そうです。
(東京都薬局機能情報より)
それでも37億円はペイできないはずなので、シナジーを狙ってのM&Aなのだと思います。
水野のICTにどの程度の価値があるのか分かりませんが、M&Aに対するシナジーもありそうです。
世間体を気にして売却を躊躇っている人への後押しになるのではないでしょうか。
レコフに問い合わせ増えている気がします(笑)
ちなみに当社の社長は「従業員のために薬局は絶対に売らない」というタイプの人です。
私は従業員のために売ったほうがいいケースもあると思っていて、冗談半分で「売れるうちに売って何か新しいこと始めましょう」なんて話をたまにするのですが、
昨日社長と飲みに行って来たので
「37億なら薬局売りますか?」
と聞いてみたところ、
「売るに決まってるだろ!」
とのことでした(笑)
もちろんそんな金額で売れるはずはないのですが、いい年したおっさん2人が宝くじ当たったらどうするみたいに「37億あったら何するか」について語り合っておりました。
当社の飲み会は平和です・・・