薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会『プエラリア・ミリフィカを含む「健康食品」について』の議事録が公開されていました。
これまでのバストアップサプリの記事で触れなかった部分についての補足です。
議事録と資料はhttp://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-yakuji.html?tid=127884よりご確認下さい。
スポンサーリンク
新しい成分は慎重に
プエラリアミリフィカの販売は2012年以降に増えており、2012年以降に販売された商品は44製品で全体の3分の2を占めているそうです。
健康被害の報告は最近増加しており、2015年と2016年は報告があるだけで年間100件程度あります。
ネット広告の影響か、近年急速に販売数が増えたのかもしれません。
昔からある成分はデータがありますが、新しい成分には注意が必要です。
GMP(適正製造基準)を実施しているから安心ではない
今回の調査でGMPを遵守していると答えた企業は3分の2程度でしたが、以下のような問題点が指摘されています。
- 商品に対する苦情を含めた情報収集をしていない
- 結果的に「原材料の安全性管理」が十分に実施されていない
- 「人の健康を害するおそれがない」と判断できる合理的な理由が不明確
原材料の成分にもばらつきがあるプエラリアでは、GMPを取得・遵守していてもあまり関係がないのかもしれません。
GMP認証の無い工場で作られた製品は心配ですが、GMP認証があるから安全というわけではないようです。
今後の対応・規制について
厚労省から食品安全委員会にリスク評価依頼をすることは無いようです。
現時点では、事業者への指導と消費者への情報提供のみです。
以下、個人的な感想です。
- 製造管理の見直しについて、チェックする仕組みが無ければ形骸化しそう。
- 情報提供について、ホームページに記載しても目立たなければ誰も読まない。
- 健康被害情報の収集と報告なついて、どの程度実現するか不明。
被害が発生したことを自ら報告するのかどうか。
どの程度実現されるか不明ですが、現時点では「規制が厳しくなる」というほどでは無いように感じます。
商品を購入する場合は慎重にご検討下さい。