調剤薬局の不祥事ニュースが続いております。
処方箋を別の店舗で請求すると不正になります。
しかし、たいして病気でもない従業員を受診させ調剤し、集中率を下げようとした場合は不正にはなりません。
なんだか不思議です。
自爆営業ならぬ「自爆受診」、そのうちでてきそうで怖いです・・・
同社HPにお詫びのコメントが掲載されております。
処方せんの不適切な取扱いに関するお詫び
日経DIの記事で気になったのが、
役員は関わっていない。
会社ぐるみではない。
関係した社員を厳しく処分した。
という点です。
私が従業員ならすごくやる気無くなります・・・
不正をしたら処分されるのは仕方ないですが、そもそもの原因は基本料1を算定するようプレッシャーを与えた会社、もしくは役員にあるのではないでしょうか。
処方箋を付け替えて集中率を下げるという行為は、一人ではできません。
規模は不明ですが、多くの人を巻き込むはずです。
仮に給料が歩合性だったとしても、付け替えに関与する従業員にはたいしてメリットはないはずです。
「上からのプレッシャー」無しでありえるのでしょうか。
どのような処分なのかは知りませんが、そういう従順な社員を厳しく処分して、役員の関与は無かったと言いきられると・・・
「厳しい処分を実施した」というのが嘘なら良い会社かもしれませんけど、それはそれで・・・
内部告発を防ぎ、従業員を処分し、日薬に予め報告し、詳細は伏せて発表。
私は必要以上に大手を叩くべきではないと思っているのですが、何だかもやもやします。
同ホームページでは下記のように締めくくられています。
弊社は本事案に対する行政機関によるご指示を控えている段階であるため、現時点では、上記以上の詳細についての公表を差し控えさせていただきます。(一部抜粋)
都合の良い情報だけだして終わりでいいのでしょうか。
再発防止策の一つに「内部通報制度の一層の浸透」が挙げられています。
情報統制が成功すれば再発防止策は失敗だったということになりませんか?
「内部告発の浸透」が機能すれば今後情報は公開されるのではないでしょうか?
親族の処方箋に関する福利厚生とか、県をまたがる付け替えとか、信憑性不明のまま噂でじわじわ広がるのもどうかと思います。
従業員を厳しく処分することで問題は解決するのでしょうか。
毎日新聞の記事によると、社員は社内調査に「会社の利益のためだった」と話しているそうです。
全くもって想像でございますが、不正に関与せざるを得なかった従業員の方々のご健闘をお祈り致します。