薬剤師よっしーのブログ

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【お知らせ】2018年4月から薬局の料金が変わります|価格や選び方をざっくり解説

平成30年4月から、処方せんの薬を調剤薬局やドラッグストアでもらう時の金額が変わることをご存知ですか?


「高くなるの?」


「安くなるの?」


「どの薬局が安いの?」


薬局の料金の仕組みと、薬局選びで間違いやすい意外な落とし穴についてざっくりお伝えします。

徹底的に知りたい方は「2018 調剤報酬改定 比較」等で検索してみて下さい。業界向けの記事がヒットするはずです。
※細かすぎてよく分からないはずなのでおすすめしません。

1.薬局の料金が決まる仕組み

大きく分けると次の3つに分けられます。

  1. 薬そのものの価格
  2. 基本料
  3. 技術料

1-1.ジェネリックを選ぶと安くなる

薬の値段はジェネリック医薬品を選ぶことで安くなります。

現在、70%近くがジェネリック医薬品に変更されており、特別な理由のない方はジェネリックを使用している状況です。

国の医療費抑制は社会問題でもあり、ジェネリックを選ぶことで医療費削減に貢献することもできます。

稀に医師の指示により「ジェネリック変更禁止」の処方箋が発行される場合がありますが、ジェネリックを希望する場合は病院か薬局でなぜ変更できないのかを相談してみて下さい。

チェック!!


ジェネリック変更不可場合、処方箋に理由を記載することが義務付けられています。身に覚えがない場合は確認してみるのも良いかもしれません。

 

1-2.利用する薬局により基本料が変わる

薬局の規模や、受け付けている処方箋の種類により料金が異なります。

ジェネリックを使用している割合や、一定の基準を満たしていない薬局のペナルティ等、細かく分類されています。

この基本料には大きな落とし穴があるので、後ほど「薬局の選び方」で解説します。

1-3.受けるサービスによって技術料が変わる

例えば薬を一袋ずつに小分けしたり(一包化加算)、粉薬や軟膏を混ぜたり(計量混合加算)すると料金が上乗せされます。

過去に「お薬手帳を出さないと値段が安くなる」「説明書をもらわないと値段が安くなる」等と報道されたことがありますが、現在はそのようなことはありません。

今は、国が薬局に細かく義務(もしくは努力義務)を課していて、利用する方の希望で料金が変わることは極めて少ないです。

例えば「薬の説明はいらないから値段を安くして欲しい」と言われても、私たち薬局は説明するよう国から指示されているため省略することができません。

健康保険を利用し0~3割負担で利用する場合は、薬局も国から指示されている基準を満たす必要があるのです。

2.薬局の選び方

まず、個人的な意見をお伝えします。


金額で薬局を選ばないで下さい!


ちゃんと理由があります。

2-1.基本料が安い薬局の落とし穴

1-1で、どの薬局を利用するかで基本料が変わることをお伝えしました。

しかし、ここに大きな落とし穴があります。

基本料は月毎に変わる

安い薬局を見つけたとします。

しかし、その金額は月毎に変わります。

処方箋が発行された時に、近隣の一番安い薬局を探すのは現時点で不可能です。

安いからという理由で利用していた薬局の料金が、いつの間にか高い薬局に逆転しているかもしれません。

安い薬局が高くなる(かもしれない)

基本料が安い薬局は当然赤字になります。

一人当たりの金額が300円違うと、月に1500人が利用している薬局の場合は月間で45万円・年間で540万円の利益の差がでることになります。これは平均の薬剤師の年収よりも高い額です。

※以前は薬九層倍などと言われ(実際そうだったと思ってます)、薬局を病院の隣に建てれば儲かるような仕組みがあったようですが、今は違います。私の周りには「楽して稼いでいる薬剤師」はいません。経営者も同様で、ごく一部以外はとても苦しい状況ではないかと感じています。(個人談)
 

しかし、うまくできているもので、国は赤字になる薬局を救済する仕組みを用意しています。

このくらい地域に貢献したら、金額を上げてやるよ。」という仕組みです。

前回の改定では、料金の安い薬局が「かかりつけ薬剤師」の実績を満たすことで、料金が高い薬局に変更できる仕組みがありました。

今年の4月以降は「地域支援体制加算」がそれに該当します。

とても厳しい基準が課せられていますが、それをクリアすると次の月から基本料を上乗せすることができます。
 

高い薬局が安くなる(かもしれない)

現在国が推奨している「かかりつけ薬局」に該当する、個人の薬局が基本料が高くなる傾向があります。

しかし、今回の改定では様々なペナルティがあり、ジェネリックの使用割合などでも変わるため、月毎に価格が変動します。

もともと高かった薬局が安くなったり、安かった薬局が高くなったり、金額で選ぶのはとても困難な状況です。
 

2-2よっしー流「薬局はこう選べ!」

ここまでさらっと読んで頂いた方は「結局、どの薬局を利用したらいいの?」ともやもやしているかもしれません。


最後に薬局の選び方をお伝えします。


よっしー流の結論は


フィーリングで選べ!


これに尽きます。


ちゃんと説明するのでもう少しだけお付き合い下さい。

正しい薬局の探し方

どの薬局で調剤してもらうかは、自由に選べます。

前述したように、価格が月毎に変動するため、安い薬局を見つけてもいつの間にか高くなることがあります。


では何を基準に薬局を選べば良いのでしょうか。


一番は「薬局や薬剤師との相性」で選んで欲しいというのが私の結論です。


基本的に、薬局で相談するのは無料です。

セカンドオピニオンのように治療方針の相談をする場合や、家に帰ってから不安に思ったことを電話で相談する場合など、全て無料です。


この「無料のサービスを受けやすい薬局を選んで頂くのが一番良い」と私は感じています。



病気は突然やってきます。


目薬だから、湿布だから、どの薬局で薬を貰っても一緒。そう思う方もいるかもしれません。

しかし、医療に携わっていると「予想外の大病を患う人」に多々遭遇します。

そんな時に悩みを相談できる薬局を、今のうちに見つけておいて欲しいのです。

最後に

私は今、調剤薬局で働いています。


私が患者さんにしてあげられることは、限られているかもしれません。


でも、出来ることは全力でサポートしているつもりです。


どの薬局で薬を貰うか迷うことがあったら、「もしも」の時が訪れた場合に相談できる、お気に入りの薬局や薬剤師を探して欲しいです。
 

以上、私が思う(個人的な)薬局の選び方でした。