薬剤師よっしーのブログ

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なぜ薬をミルクに混ぜて飲ませてはいけないと服薬指導するのでしょう?

友人の次男は、新生児マススクリーニング検査で再検査となり、クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)の疑いのため、0歳からチラーヂンSを服用していました。

医療従事者でないその方は、「治るのか」「知的障害や発育障害はでないか」「遺伝等の原因は?」などなど、私が病気や服薬について説明しても、相当の不安を感じていました。


その中でも赤ちゃんに薬を飲ませるということが予想以上に大変でした。

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私は小児科メインの薬局にも勤務したことがあり、子供に薬を飲ませるという事に一般的な知識を持っているつもりです。

しかしその子はどんな方法でも3回に1回は吐き出しておりました。
(飲むときは飲んでくれるのですが、だめな時はどうやっても無理でした。)

「飲めない時があっても心配無い」

と言っても、不安は拭えません。

飲めない度に「子供の成長に影響がでるのではないか」との心配がよぎるのです。


それは生後10か月まで続きました。


マグマグでフォローアップミルクを飲み始めて少し経ってから、少量のミルクにチラージンを混ぜてみることにしました。


グビグビ飲むのです。

その後もフォローアップミルクを嫌いになることは無く、むしろ飲みすぎなくらいでした。


もちろん稀に飲まない時がありましたし、飲み残しがある時もありました。


ただ検査値から考えるとこのまま継続して問題ないのは明らかでした。


それから朝の生活が激変したとのことです。


薬を飲んでくれないストレス(子供の成長に影響するかもしれないストレス)からママが解放されたのです。


分かっているつもりでも実際に体験すると違う事ってあるのではないかと思います。


薬をミルクに混ぜて飲ませることを私は推奨していません。


しかし、今までは「薬はミルクに混ぜないほうがいい」と思っていたのが、「薬をミルクで飲ませることと、飲ませないことのどちらが良いか判断する」
に変わりました。


これが正しい答えなのかは分かりません。


急性疾患か慢性疾患か、病気の種類、検査値、母乳orミルク、離乳食摂取状況、症状、家庭環境、親の性格、子供の特徴、生活環境、ミルクを飲まなくなった時のリスク、様々な要因を考慮したうえで解決策を探したいと思っています。


「なぜ薬をミルクに混ぜて飲ませてはいけないと服薬指導するのでしょう?」


多くの薬剤師が
「ミルクを飲まなくなってしまうリスクがあるため」
と答えるのではないでしょうか。

ではミルクを飲まなくなってしまった場合のリスクはどの程度なのでしょう?


それは各々違うはずです。


服用できていない、服用が母子にストレスを与えている場合は、ベネフィットがあるかもしれません。


自分の子供がチラーヂンを服用する体験をできる方は少ないと思います。

本記事により、チラーヂンを服用している子供の1つのケースをお伝えできればと思いました。


※本記事は薬剤師の服薬指導に関する記事で、ミルクに薬を混ぜることを推奨する記事ではありません。
もし薬をミルクに混ぜても良いか悩んでいる一般の方がこの記事を読んだ場合は、ネットの情報を参考にせず、最も信頼できる薬剤師に相談して下さい。



最後までお読み頂きありがとうございました。