薬剤師よっしーのブログ

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処方箋なしで病院の薬が買える薬局は安全?違法?注意点は?

※当記事は6月9日の厚生労働委員会により、一部店舗での不適切な販売例を知ったため大幅に変更致しました。

現在の処方箋医薬品以外の医療用医薬品の販売は不適切なものがあるようです。

制度と注意点について解説します。

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グレーな販売

法律に違反していないかが気になるところだと思いますが、一定の基準を満たしてグレーゾーンといったところでしょうか。

厚生労働省の「薬局医薬品の取扱いについて」PDFへのリンクです。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/yakkyoku.pdf

一部を紹介します。
市販の薬で対応できず、やむを得ない場合に、病院を受診するよう勧めて必要最小限のみ販売できます。


このような基準を守った場合がグレーな販売です。

本来は大規模災害時等に用いられる販売方法であり、医師の処方箋に基くことが原則ですので、全ての基準を守ってもホワイトとは言えません。

通常の薬局で販売していないのはそのためです。

ブラックな販売

内容が重複しますが

  • 市販の薬で対応できる場合
  • 病院への受診勧奨がない場合
  • 最小限の量ではない場合

等の販売は基準を満たしていないためブラックな販売と言えるでしょう。

また、医療用医薬品は広告が禁止されているため、ホームページ等で医薬品を広告することはできません。

今後指導が強化されれば閉店する薬局がでてくるかもしれません。

6月9日の答弁で紹介された販売例

頭痛の相談をしたところ、100錠入りの痛み止めを紹介され、副作用の説明は無かったとのことです。

通常、この成分の薬をドラッグストア等で購入すると「3~5日服用しても改善しない場合は病院を受診して下さい」と薬剤師から説明を受ける薬です。

大量の購入は便利だと思うかもしれませんが、病院に行かなくてはならない病気の発見が遅れる等のリスクがあります。


また、大量に安く買えるからといって医療用医薬品を他人に譲るのは危険です。

人によって重い副作用が現れることがあるため、薬をあげたりもらったりは絶対にしないで下さい。

薬はホンモノか?

このような薬局は一般的な流通ではなく、いわゆる現金問屋から薬を仕入れている可能性があります。

現金問屋自体は違法ではありませんが、ハーボニーという薬の偽薬が見つかって以降、偽造品が流通する危険性があるため厚労省で対策を協議しています。

薬が本物かどうか調べるのは困難です。

必ず現金問屋を利用しているとは限らず、偽薬の可能性はかなり低いと思いますが、購入する場合は仕入先の安全性も確認したほうが良いでしょう。

副作用救済制度は使える?

医薬品を適正に使用して起きた副作用には救済制度が使えるが場合がありますが、処方箋医薬品を薬局で購入した場合、救済されない可能性があります。

前例がないためはっきりとはお答えできませんが、購入時は副作用についても確認したほうがいいと思います。

救済制度の詳細はこちらのPMDAのHPよりご確認下さい。
医薬品副作用被害救済制度

最後に

現在、医療費増加はとても重要な問題です。

私は法整備が進み、処方箋医薬品以外の医療用医薬品を、薬剤師が販売できる制度ができてもいいのではないかと考えています。

但しそれは一般的な流通で、一定の安全が確保されていればの話です。


処方箋なしで病院の薬を購入する場合は、くれぐれもご注意下さい。