薬剤師よっしーのブログ

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【子供用サプリ】人にはすすめないのに我が子に飲ませている件

私の場合、子供向けの健康食品をおすすめすることはほぼありませんでした。


しかし、自分の子供たちには飲ませています。


キッズサプリには子育てや夫婦間の「気持ちの落としどころ」があるような気がしています。

食育の低下には注意が必要ですが、安全で過剰摂取の心配が無ければ摂取しても問題はないでしょう。


子供を対象としたデータは少ないので、何をもって安全とするかは人によります。

我が家の選び方や調べ方、個人的な意見についてお伝えします。

我が家の状況について

うちの子供たちは偏食・少食があり、妻はとても悩んでいました。

料理方法を工夫したり、ちょっと食べたら褒めたりとアドバイスされても、食べないものはどうやっても食べません。

妻が様々な料理に挑戦しても、ことごとく吐き出しておりました。

健康食品を摂取することで、妻の育児に少しゆとりが生まれた気がします。

朝食欠食をサプリに頼るようなケースを懸念する声もありますが、安全な商品を適切に使用する分には問題ないと私は考えています。

安全性について

子供に関するデータは少ないことが多いです。

例えば「カルシウムは体に良いもの」と認識している方が多いと思いますが、国立健康・栄養研究所では小児に関して下記のように評価されています。

サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

子供たちに大量のカルシウムを摂取させてその後の経過を見る、そんな恐ろしい実験をすることはできません。

子供が大量に摂取した場合の安全性は不明なことが多いのです。
(サプリメントについてです。医薬品のカルシウム剤を処方されている方は用法通り服用して下さい。)


安全そうなビタミンCについても見てみましょう

小児が経口摂取で適切に使用する場合、おそらく安全である。ただし米国では、経口摂取でDRIに定められたUL (1~3歳:400 mg/日、4~8歳:650 mg/日、9~13歳:1,200 mg/日、14~18歳:1,800 mg) を超える量を使用することに対する危険性が示唆されている。過剰摂取は、浸透圧性下痢や胃腸の不調など、副作用のリスクを有意に増加させる可能性がある。

おそらく安全だと思われますが、過剰には摂取しない方が良いということです。

ちなみに、3~5歳のビタミンCの推奨量は1日40mgです。


いくつかキッズサプリを販売しているサイトを見ましたが、売れた時の利益が高い商品が紹介されている傾向にあり、ネット情報のみで正しいサプリを選ぶのは難しい環境だと感じました。

子供向けサプリを選ぶ基準

必要な栄養素は何か

乳幼児にサプリメントを与えている母親のうち、3割は製品の詳細を把握していなかったという調査結果があります。(※1)

「なんとなく偏食だからなんとなくマルチビタミン」でも、安全な商品であれば基本的には問題ありません。


しかし、偏食のため一部の栄養素の不足が心配なのであれば、不足している栄養素を補うサプリメントが適切です。

マルチビタミンも、成分の含有量は様々ですので、成分表示を確認することをおすすめします。

どの栄養素をどのくらい摂取すれば良いかは、厚生労働省の食事摂取基準、乳児・小児の資料(PDF:1.2M)から確認できます。

食品に含まれる栄養素の量を調べるにはこちらの本が便利です。

(※1)いわゆる健康食品による健康被害情報の因果関係解析法と報告手法に関する調査研究より

大手メーカーの老舗商品が安心な理由

私は基本的に歴史がある商品を選びます。

昔から多くの人が利用している商品であれば、製品に不備があった場合は健康被害等の報告があるはずです。

ネットのみで販売されているよりも、ドラッグストア等でも販売されている商品のほうが安全でしょう。

錠剤よりも液体や噛むタイプ

これは個人的な意見なのですが、錠剤タイプよりも液体やグミのように噛むタイプが良いと考えています。

とくに噛むタイプは添加物も多く摂取してしまうのですが、溶けない心配が無いことと、なんとなく液体か咀嚼するタイプのほうが良いと感じます。

科学的な根拠はありません。

サプリを利用する前に

以下のような理由でサプリの使用を検討する場合は、栄養士さん等に一度相談してみて下さい。

※参考:サプリメントと子どもの食事 (Ver.100107)

偏食について

ちょっと食事が偏っていても心配はないケースもあります。好き嫌いは自己主張の現われで、珍しいことではありません。

少食について

子供の食事の量には個人差があり、病的なやせ、発達の遅れが無く、元気に過ごしていれば問題ありません。

勉強、スポーツ、身長等での利用

上記のような理由でサプリを摂取する場合は、過度な期待をするのは避けましょう。

誤解を招く表現をしているサイトや商品名等があります。

食事の代わりにはならない

あくまで補うものであり、食事の変わりになるものではありません。

バランス良い食事、生活習慣を目指すのが基本です。

我が家で利用している健康食品

最近は食べられる料理が増えてきましたが、兄弟ともに偏食・少食で悩んだ時期がありました。

おすすめするわけではありませんが、参考にして下さい。

セノビック

朝に計量スプーン1杯を牛乳で飲んでいます。(1日量の半分)

牛乳を飲ませたいという理由もありました(妻)。

成分(16g:コップ2杯相当)

  • エネルギー63kcal
  • たんぱく質1.2g
  • 脂質1.1g
  • 炭水化物13g
  • 食塩相当量0.047-0.47g
  • カルシウム 260mg
  • 鉄 6mg
  • ビタミンC 20mg
  • ビタミンD 2.8μg
  • ビタミンK 7μg
  • (卵黄ペプチド 100mg、ミルクペプチド 150mgを含む)

公式サイトより

※セノビックという名前ですが、背が伸びるわけではありません。

野菜ジュース


明らかに食物繊維が足りないので、おやつの時にジュース代わりに飲んでいます。(毎日ではありません)

この商品を選んだ理由は「味」です。子供たちが好きだという理由で選んでいます。

成分(1本)

  • エネルギー 65kcal
  • たんぱく質 0.7g
  • 脂質 0.2g
  • 糖質 14.7g
  • 食物繊維 6.7g
  • 食塩相当量 0.04~0.39g
  • ビタミンA 280~2250μg
  • ビタミンB1 0.38~2.16mg
  • ビタミンB2 0.21~0.83mg
  • ビタミンB6 0.29~1.17mg
  • ビタミンC 31~235mg
  • ビタミンE 0.9mg
  • 葉酸 25~170μg

商品のパッケージより

※野菜ジュースを飲んでいれば野菜を食べなくて良いわけではありません。
※6~7歳男子の食物繊維の食事摂取基準による目標量は11gです。

肝油

学校で紹介されて、こどもが食べたいと言うのでたまに食べています。

成分(1粒あたり)

  • 熱量 3.8kcal
  • 炭水化物 0.9g
  • ナトリウム 0.2mg
  • ビタミンA 200μg
  • ビタミンD 1.7μg
  • ビタミンC 25mg

まとめ

子供に健康食品を摂取させる場合、親が安心できることにはメリットとデメリットがあります。

安全性や過度な期待は避けること、食品の代わりにはならないということに注意しましょう。

また、過剰摂取にも注意が必要です。

今回紹介した、セノビック2杯、野菜ジュース1本、肝油3粒を食べるとビタミンCを最大で330mg摂取する可能性があります。

これは3歳の摂取量40mgを大きく上回り、アメリカの上限400mgに近い数字です。

自分で調べる場合には、厚生労働省のサイトや食品標準成分表で確認できます。

適したサプリメントを探すのは大変かもしれませんが、子供が継続する場合は慎重に選びましょう。