薬剤師よっしーのブログ

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【怖すぎる】プエラリアミリフィカの副作用・健康被害まとめ

バストアップやスタイルアップのサプリメントとして販売されている「プエラリアミリフィカ」には多くの健康被害が報告されています。

ネット上では真意が不明な体験談が多く記載されていますが、胸が大きくなるという明確なデータはありません。

現在報告されている副作用をまとめました。

これから飲もうとしている方や現在飲んでいる方は、これらの症状が現れたら飲むのをやめて病院を受診して下さい。

また、強いエストロゲン活性がある商品もあるようなので、継続する場合は定期的な検診をおすすめします。

赤字だけ読んでいけばどのような副作用があるか1分で分かります。

国民生活センターの資料

美容を目的とした「プエラリア・ミリフィカ」を含む健康食品より
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20170713_1.pdf

全国消費生活情報ネットワークシステムに寄せられたプエラリア・ミリフィカを含む健康食品に関するは危害情報は5年間で209件です。2015年度より急増し、2015年度及び2016年度は年間100件近くの危害情報が寄せられています。

 

危害内容

被害者の年代は10代(18%)20代(33%)、30代(20%)、40代(20%)

消化器障害(76件)、皮膚障害(59件)、月経不順・不正出血(33件)、頭痛(15件)、乳房の異常(3件)、呼吸器障害(2件)、その他(21件)

危害事例

  • 大量の不正出血が起こり、病院を受診したところ子宮内膜が厚くなっていると言われた。
  • 生理が2ヶ月遅れている
  • 生理が止まってしまいサプリメントの服用をやめたら体調は回復した。
  • バストに発疹が出てきた。医者の治療を受けたが、ホルモンが増え乳腺症が起きているので飲用を止めるよう指示された。

その他の情報

動物試験で、プエラリア・ミリフィカの投与により乳腺や子宮内膜の異常増殖が認められ、乳腺の発がんを促進したとの報告あり
Anna, K.ほか, Pueraria mirifica Exerts Estrogenic Effects in the Mammary Gland and Uterus and Promotes Mammary Carcinogenesis in Donryu Rats. Toxins. 2016, 8, 275

崩壊性試験において、12銘柄中3銘柄は医薬品に定められている時間までには崩壊しなかった。(溶けなかった)

海外の規制状況

【アメリカ】十分な安全性データはないものの、直ちに危険とはされていない

【EU】新規食品として未承認であるため販売不可

【韓国】女性ホルモン様作用を持つとの理由から食品への使用が禁止

【香港】注意喚起

【タイ】1日の摂取量がプエラリア・ミリフィカ末として100mg を超えないこと

消費者へのアドバイス

プエラリア・ミリフィカを含む健康食品には、強い女性ホルモン様作用を持つとされる成分が多く含まれている銘柄がありました。摂取によりホルモンバランスが崩れるなど、思わぬ健康被害が発生するおそれがあるため、安易な摂取は控えましょう
プエラリア・ミリフィカを含む健康食品を摂取して体調に異常を感じた場合、直ちに摂取を止め、医療機関を受診しましょう

 

厚生労働省の資料

プエラリア・ミリフィカを含む「健康食品」を取り扱う食品等事業者に対する地方自治体の調査結果について
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0824siryou2.pdf

事業者からの健康被害事例の申告が公開されています。
申告があったのは68製品中14製品のため実際はもっと多いことが予想されます。

生理不順:67件
アレルギー:66件
不正出血:42件
体調不良:19件
皮膚:12件
消化器系:11件
倦怠感、めまい、眠気:7件
胸痛、動悸:3件
頭痛:3件
肝機能数値上昇:2件
体重増加2件
むくみ:2件
発熱:1件

国立健康・栄養研究所

健康食品の安全性・有効性情報より

俗に、「豊胸によい」「肌によい」「若返りによい」「強壮によい」「不妊によい」「更年期によい」「骨粗鬆症や高脂血症によい」などと言われているが、ヒトにおける有効性については、十分な情報は見当たらない。

 

被害事例

更年期症状のある女性37名(タイ)を対象としたオープンラベル試験

  • 乳房痛、腟分泌物、腟出血、頭痛PMID:14971532

無月経症女性9名および人工閉経女性1名を対象とした試験

糖尿病とC型慢性肝炎に罹患していた56歳男性 (日本)

  • 全身倦怠感

最後に

薬事・食品衛生審議会の議事録を見た限りでは、重篤な副作用は発生していないようですが、報告があるだけで年間100件の健康被害はかなり多い印象です。

2012年頃から発売が増えてきたようで、新しい成分という理由もあるかもしれません。

健康被害が多く報告されているため、なんらかの規制が必要だと感じます。

それでも飲んでみる方は『それでも飲むなら「ベルタプエラリア」を1日1粒かな』の記事を参考にしてみて下さい。