薬剤師よっしーのブログ

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大阪みなと中央病院の隣接施設に阪神調剤薬局~敷地内の境界線は?

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大阪みなと中央病院の移転先に隣接する交流会館に、阪神調剤薬局の入居が決まったようです。

阪神調剤薬局を特定/区画整理記念・交流会館の民間等附帯施設の運営事業予定者/大阪市港区 | 建設ニュース

大阪市のHPはこちら
大阪市:報道発表資料 「(仮称)区画整理記念・交流会館」における民間等附帯施設の運営事業予定者を決定しました


提案価格は月額1,671,250円とのことです。(年間で約2,000万円)

整備イメージ通りに建設されると、病院と薬局が「連絡通路」で接続されるようです。

利用する側としては、ほぼ同一建物と認識されるかもしれません。


業界では問題視される敷地内薬局ですが、どこまでOKなのでしょうか?

敷地内の定義や、建物内にも誘致できるのか曖昧です。


移転後の、付近の門前薬局の出店や、地価も気になります。

【目次】

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敷地内薬局の問題点について(一般の方向けの解説)

最近、薬剤師以外の方でも読んでくれている方がいらっしゃるようなので、簡単に解説します(私見です)

病院と薬局の経営が一体的な場合、いろんな悪いことができてしまいます。

たとえば、「ちょっと経営が苦しいので、安定している人にもどんどん薬をだしましょう」のような事です。(あくまでも可能性です)

そのために私たち薬剤師は必ず「処方されている薬が妥当かどうか」を判断してから薬をお渡ししていて、疑問点があれば医師に電話等で照会しています。

これが病院と賃借を結び、同じ敷地内で営業すると癒着が起きるのではないかということです。(今回のケースでは、隣接施設と病院の運営は別のようですが。)


病院の敷地内に薬局を作ることですが、以前は許可がおりませんでした。

しかし、厚生労働省が内閣府・財務省に押し切られ、解禁となりました。(繰り返しますが私見です)

厚労省が目指す「かかりつけ薬剤師による、どの病院の薬も一つの薬局で」とは、逆行する内容です。


※補足
病院の目の前に薬局がある場合も変わらないのではないかと疑問に思われるかもしれませんが、これは日本の医薬分業は諸外国のような完全分業ではない等、様々な原因があります。とても一言では説明できないので割愛します。

建物内はOKなのか

4月17日の時点で地方厚生局から厚生労働省に照会が提出された敷地内薬局の件数は41件、指定可能が36件でした。今はもっと増えているはずです。

5件の「指定不可、あるいは改善が必要の理由」を見ても、構造上の理由で敷地内薬局を止めるのは難しい気がします。

※参考)第14回 医療・介護・保育ワーキング・グループ議事録
http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/wg/iryou/20170417/gijiroku0417.pdf


今回の件で、連絡通路がOKの判例がでてしまったようですが、とても幅の広い通路や、長さの短い通路の場合はどうなのでしょう?


密接した建物は?


病院の建物内にも薬局を誘致できるのでしょうか。


院内処方の窓口の隣に、院外処方を受け付ける薬局を作れるとしたら、、、


もう意味が分かりません。

建物内だけは阻止するべき

私が知らないだけなのかもしれませんが、そろそろ敷地内薬局に決着をつけたほうが良いと思います。

私は、敷地内薬局は止められないので「どうせできるなら良いものを」と考えています。

しかし、もし連絡通路の構想が承認されたのならば、建物内だけは阻止するべきではないでしょうか。

病院と薬局が直接の賃借契約を結んでいない場合、次回改定で減算するのは難しいかもしれません。

病院内に近づけば近づくほど、改定での院内処方との比較も気になります。


規制する法律が無い以上、厚労省もどうすることもできないのかもしれませんが、

建物内は…

最後に

先日、近所の診療所の駐車場に薬局が建ちました。

もともとあった門前薬局とはいささかトラブルがあったようです。

噂で聞く限りは、明らかに薬局が悪いかなという内容でしたが、診療所が「敷地内に別の薬局を誘致できる」という武器を持つ意味は少なくないと思います。



薬局に必要な最低の面積は約6坪です。


「モノからヒトへ」「門前から地域へ」


カッコいい言葉ですが、全ての診療所内に薬局ができても、私たちはヒトや地域へ尽くすことができるのでしょうか。